ここに森を作ろう

不妊治療(30代後半)の壁打ち、思ったこと、たまに植物(の予定)

子宮筋腫オペ④術後1日目

子宮筋腫オペ④術後1日目

 

眠剤のおかげで眠れ、夜中もスマホのおかげで時間を把握できたため、翌日朝にはとっても落ち着いていた私。痛みもなかった。医療用麻薬ありがとう。

 

さて、看護計画によると、本日の午前中はイベント目白押し。

お股を洗う、上半身を起こして大丈夫かチェック、歯磨き、尿管を外すべく自力でトイレへ行けるかチェックです。

まずはベッド上で寝たままお股を洗われる。持参のボディーソープと看護師さんの持ってきた温かいお湯で洗われた。万が一、離床できなかったらそのうち不潔になるから、とのこと。そういえば股には持参のナプキンがつけられていて、オペ室に履いていったパンツはビニール袋に入れてベッド上の机に置いてあった。出血はほぼない様子。

そのあと、離床できるかチャレンジへ。枕なしで一晩安静にしてたので、急に上体を起こすと低血圧になることがあるらしい。まずは、ベッドを起こして椅子状態にして様子を見られる。

問題なかったので、ベッドに座ったまま歯磨き。うがいに使う持参のペットボトルは昨日セットしておいたストロー付きで使いやすい!体の自由が利かないときって、ペットボトルを傾けるのも大変なのね。

看護師さん「尿管抜きますね~」

私「お願いします」

尿管はオペ室で入れられていたが、言われるまで挿入に気が付かないくらいだった。そういえば、昨日は看護師さんが私の尿がたまったらトイレに流してたような記憶もある(あんまり覚えてない)。尿管経験のあるmyおばあちゃんに、抜くときは違和感あると言われたけど、一瞬だったので問題なかった。

この時点で、わき腹にドレーンが付いていることを自覚。右わき腹(腹腔鏡を入れたところ)から紫色の管がにゅっと出ていて、それがへそのあたりにテープで止められ、さらに管は点滴架台にぶら下げられたバックにつながっていて、私の液を流していた。

また、抗生剤や水の代わりの点滴のほかに、痛み止めの医療用麻薬のPCAポンプがぶら下がっているのを自覚。

つまり、この時点で私につながっているは、ドレーンの管、点滴1本、医療用麻薬のPCAポンプ1本となった。それが全部左側にある点滴架台にまとめられている。

尿管に逆戻りしたくないので、意地でも歩くと決めていた。腹は、まるで成人式の時の帯を巻いたような、少し重くて、曲がらないように太い帯で固定されてる感じ。太巻きにされている感じかしら。そして熱っぽい。

ありがたいことに痛みないので、ユーチューブで見た腹部のオペ後の離床の仕方の動画を思い出し、そろそろとベッドから足を下ろしてベッドに腰かける。そして床に立ってみる。おお、背筋が伸びない。点滴架台の持ち手をもって腰がちょっと曲がったスタイルでそろーっと歩く。痛みなし。その一部始終を看護師さんが見守っている。

私「トイレ、行けます!」

看護師さん「いいね!待ってるね!」(トイレは病室内にあるのでベッドから超近い!)

トイレってちょっと低い位置にあるのね。もしくは、立ち上がりやすい高さまでベッドの高さが上げられていたのかも。トイレに座るときだけちょっと慎重になる。

尿出るかな~と思いながら座ってると、ちょろっと出る。

グッジョブmy膀胱&お股!

これにて尿管は完ぺきに離脱!うれしかった。

いったん点滴を外すと、ホットタオルで体を拭くように言われる。昨日から着っぱなしのオペ着からレンタルの寝間着、持参のだぼだぼパンツへ着替える。

 

看護計画によると、ガスが出るまで飲水は禁止。うがいはOKということで、ガーグルベイスンという容器を渡される。要は洗面器。そこにうがいして吐いていいよ、ということ。ベッド上でうがいを完結できるので楽ちん。のどはカラカラな感じはあるが、点滴してるからか、のどが渇いた感じはない。おなかも減らない。

熱を測ると38℃。えー、そんなにありますか、というくらいにはだるくない。痛くない。ただ、腹は太巻きで熱っぽい感じ。視力が落ちている(発熱してるからじゃ。解熱したら視力戻った)。目を閉じると瞼の裏にうるさい映像がガーッとすごい速さで流れてるようなのが見えてイヤンな感じ(これは点滴がとれるまで続いた)。

午前のイベントが終わると、急に暇になる。ウォークマンでラジオを聞いたりして時間をやり過ごす。時間の流れが早い。多分寝てる時もあったんだと思う。

ふと気が付いて、おなかの傷を確認する。お股のちょい上に横に5cmくらいの小切開、右わき腹にドレーンの出てる穴1つ、へそのすぐ下に穴1つだった。小切開は傷に対して垂直に医療用テープがばしばし貼ってある。その下に、縫われてるっぽい横一直線の傷が見えた。

看護師さんから、癒着しないように術後はぜひ歩くように言われる。暇だし、ベッドにいてもカーテンばかり見えて気がふさぐので、点滴架台を引きづって病棟をぐるぐる歩く。すれ違うほかの患者さんに挨拶しまくる。みんな暇なのか、ぐるぐるしている人は多い。何回か挨拶してたら、話してくれる人も出てきて、メンタル安定につながった。やっぱり心細かったのね。話してくれた人、本当にありがとう。

 

夕方、医者がドレーンを抜きに来る。

内診室でやるのかと思ったら、病室でおこなった。

医者「ちょっと糸でつってあるだけだから~」

私「抜くところ見てたいです」

何センチも長く体に入ってるのかと思ったら、そうでもなかった。あっという間ににゅるっと管が出てきて、糸?を切った。痛くない。違和感なし。管が出ていたところの穴は、医者が医療用のテープを2枚くらい傷に対して垂直に貼って終了。血がちょっと出てるので、そんなテープで大丈夫なのか、すぐ剝がれないのかと思ってたが、入院中ずっと大丈夫だった(貼りっぱなし)。

 

で、肝心のガスはというと、おなかは超ゴロゴロ言ってるのに一向に出ず!

わ、私の飲水がかかってるんじゃ!はよせいガス!と思いながらうがいして口の中を湿らす私なのでした。

 

その夜。

同室の人は本日オペだったようで、フットポンプと酸素マスクの音が聞こえてくる。その人は一晩中フットポンプしていた。術後も落ち着いて家族と面会していて、カーテン越しに私はとても感心していたのだった。

そして今日も眠剤を使ってもらう。飲水不可なので薬も点滴から投与。昨日と同じで、すぐは効かないけどそのうち寝てた。ありがてえ。

同室の人のフットポンプの音が響いているが、静かすぎないのが逆によかった。よく考えたら知らない人と4人同室で夜も早い9時に消灯になるんだもの、静かにしてなきゃ~って思いがあるので気を遣うのよね。でもその夜はフットポンプの音により、そんなことは気にせずにいられたのでした。

 

つづく