ここに森を作ろう

不妊治療(30代後半)の壁打ち、思ったこと、たまに植物(の予定)

子宮筋腫オペに持って行ったもの、小技

入院前に私も色んなブログを読み漁って調べました。なるべく不自由ないように、過不足ないように、と。

この記事では、私が持って行ってもの、小技を紹介します。

個体差、病院ごとに持参を指示されるものや、備品として病室にあるものもあると思いますので、参考までに。

 

①着ていく服について(入院したのは秋)

ブログ情報で、へその真下の傷によりウエストを締める服はNGとのことだったので、ワンピース、入院中にも羽織ることを想定しカーディガンで出発。

これはやってよかった。へそ下の傷、確かに気になる~!

入院後はレンタルの寝間着+持参のカーディガンで過ごしました。

 

②下着について

入院中はノーブラで過ごす予定だったので、ブラは入院日にしていったものを、そのまま退院時にも使用。レンタルの寝間着の下はエアリズムのタンクトップで過ごしました。

パンツは、大きめパンツが推奨されてたのだが、売店で売ってるゆるゆるパンツは結構お高い。そこで、先人たちのブログに従い、スーパーの衣料品コーナーに売っているお安い大きめパンツを購入。丈はへそ上までくる大きさ。ブログによっては2サイズ上とかいろいろ書いてありましたが、私は1サイズ上を買って入院前に履いてみて、大丈夫そうだと思ったので1サイズ上にした。ここは好みに寄りそうなので、余裕があるなら実際にオペ前に履いてみるといいかも。

パンツとエアリズムは入院中のシャワーの時にちゃちゃっと手洗いしてやりくりする予定にして、4枚ずつ持って行った。

洗った下着をレンタルのタオルに広げて、それをくるくる丸めてロールケーキ状にし、それをもみもみして脱水。たまたま私の入院した病院にはベッドサイドにタオルハンガーがあったので、そこに干して、上から手拭いをかけて目隠し。部屋は乾燥してるのか、1日あれば乾きました。

洗濯ばさみも2つ持っていった。もしタオルハンガーが無い病院だったら、ベッドの柵にも洗濯ばさみで干せたので持って行って良かった。

結論:洗濯するかどうかは人に寄るが、パンツは大きめがおすすめです。

 

③ストロー付きペットボトルキャップ

百均で入手。ワンタッチで開くタイプ。これまたよかったです。病院の売店で買うと700円くらいとお高め。

500mLペットボトルの水につけて、オペ後のうがいだけで過ごす時から、退院日までずっと使用してました。蓋を落とす心配がないし、体調が悪い時に簡単に水を吸えるのはグー。500mLの水はオペ前に多めに買っておくと安心。

 

スマホ

もちろん必要。暗くても見られる時計にもなります。術後、なるはやでゲットすべき。

さみしい時は電話もできる。娯楽にもなります。

 

⑤ふき取り化粧水、保湿クリーム

入院中は洗面台で顔を洗わず、朝起きたらふき取り化粧水で顔をぬぐいました。術後、点滴架台を引きずって洗面台に向かって前かがみになるのはつらいかも。

保湿クリームは、顔にも手にもぬれるものにしました。

 

⑥娯楽

ウォークマン、本を持っていきました。勉強しようと思って本を持って行ったけど、熱が出てたのであんまり進まなかった。でもあって良かったかな。

お菓子や飴も持って行ったけど、術後はそんなに食べられない。病院で出される食事で十分だった。ただ、のど飴は、他の患者さんにあげたりしたので役に立ちました(看護師さんの了解を得て、麻酔時の挿管で咳が出る人にのど飴をあげました)。

 

⑦小さめのバッグと、コードなどをまとめるマジックテープ

たまたま持参した帆布の布カバンにスマホを入れて、術前に夫に託し、術後すぐにそれを入手した。帆布だったのでベッド上でもなんとなく自立していて、術後の安静時に片手の手探りだけでスマホを探し当てられた。

夫に、バッグの持ち手の片方をベッド柵にマジックテープでくくりつけてもらったので、バッグがベッドから落ちる心配もなかった。

安静が解かれたあとも、夜寝るときはバッグを同じようにしてスマホを入れて眠った。

また、病棟をぐるぐる歩くときや売店に持って行ったりとけっこう使えた。

 

⑧推し

オタクなので、推しに着いてきてほしかったの!(●′ω`人′ω`●)

でも、なくしたら嫌だし・・、と思い、スマホの待ち受けを推しに。

ぬいぐるみなど持参してる人もいました。癒されればよいのだ!

 

⑨地味に助かったもの

ペンとメモ帳、腕時計(普段しているので)、クシ、リップ、目薬(顔が洗えないので目ヤニを目薬で流した)、アルコール綿などウェットティシュ、延長コード、手拭い(洗濯物を隠したり、ぬれたコップを置いておいたり)

 

⑩病院から持ってくるように言われたもの

ティッシュ、歯ブラシセット(歯間ブラシもあると便利)、石鹸類(蓋が落ちないやつが良い)、マスク、ナプキン、コップなど。病院によってはレンタルできそう。私はタオル、寝間着はレンタルした。荷物も減る。

 

☆彡小技

・看護師さんの持ってる薬は迷わず使う

オペ後の眠れないときは看護師さんに眠剤を依頼しました。夜は長いので・・。

看護師さんは痛み止めも持っているので依頼できる。ただしある程度の間隔をあける必要がある。相談してみよう。

・ナースコールは大小の2つある。

小さい方はコードが長いのでベッドの枕元まで持ってこられる。私は術後の安静時に頭の横にナースコールを置かれたのだが、なんかどっか行っちゃったり床に落ちそうだったので、夫にベッド柵にかるーく結わえてもらった(柵にナースコールがぶらんぶらんしている状態)。場所は、横を向いたらすぐ目に入るところ。これでちょっと安心した。ちなみに夜はぼんやり光るので場所はすぐ分かる。

・ベッド柵は出したりしまったりできる。

ベッドの両サイドには柵が2個ずつあり、それぞれ出したりしまったりできる。看護師さんにやってもらおう。寝返りのためにはある程度の柵が必要。布団もズレないし。ただ、柵をしまっておきたいときもあるのだ。

・ベッドは動く。

普段はロックされているが、看護師さんに依頼するとある程度場所を動かしてくれる。許された範囲内でなるべく快適な空間を作るべく、私はちょぴっと場所をずらしてもらいました。ありがとう。ただし、他の患者さんや看護師さんの迷惑にならないようにね!

 

※あくまで参考に・・・ネ。

子宮筋腫オペ⑧術後7~22日

子宮筋腫オペ⑧術後7~22日

 

術後7~9日

毎日散歩、腸活をしようと計画し、ヤクルトとピルクルを購入。

便は形が出てきて、するっと出るようになった。食事はまだ満腹を避けている。

医者から、医療用テープがはがれたら、代わりに市販の術後テープを貼るよう言われたので、医師から紹介された品をアマゾンで購入。しかしまだ医療用テープははがれない。強い。

傷跡がかゆい。いや、傷跡の周りがかゆい!?

粉をふいて乾燥しているように見えたので、傷に触れないよう保湿クリームを塗ってみる。

不妊治療について、もう嫌だなあ、この手術でやりきったよ。帝王切開も麻酔するのか、嫌だなあ、むしろ子供本当に欲しいのかしら、などと弱気になる。

私のようなオペをすると普通分娩ではなく帝王切開確定となると医師より説明あった。地味にショックだったが、記事を書いてる今思うと、陣痛が来るかどうかを待つメンタルもないから帝王切開でもいいか、と思ったりもする。

 

術後10日

背筋がすっかり伸びてとても歩きやすい。

ドレーンの穴のテープが取れたので、アマゾンで買った代わりのテープを貼る。

傷と周がかゆい。

へその真下の傷が服のウエスト部分にあたると気になる。

小切開した傷の周囲の腹部が、かったるいような、痛いような、熱っぽいような気がする。

 

術後15日

退院後、初の受診。内診。

小切開の周囲がなんだかかったるいと伝えると、内診台に乗ってるときに上から腹をぐいーと押される。痛くない。

医者「表面的な痛みですね。卵巣とか問題ないです」

そっか、と思って病院の帰りに百均に寄る。ちょっと疲れて帰宅。

 

術後16日

そういえば傷がかゆくない。かったるいのは継続。

 

術後18日

背筋が伸びてからは歩きやすいので、仕事は休んでいるが、2時間だけ普段から通っている絵画教室に行ってみる。家族以外と話すのはとても気分転換になった。

 

術後19日

調子に乗って隣駅まで歩く。1万歩だった。

 

術後20日

足がまさかの筋肉痛に。

筋肉がなくて登山に行っても筋肉痛にならない私が!?と新鮮な気持ち。

 

術後22日

小切開の周囲のかったるさは、触ったときに感じる程度になってきた。うれしい。

気が付けば、職場復帰まであと6日だった。ひえええー。

職場へのお菓子を買いに行く。

そういえば仕事を休んでいるからか、夜、寝つきが悪い。幼少のころから寝つきが悪いので、慣れっこだが、今まではハマっていた作品のことを考えてやり過ごしていた(いきなりオタ話)。

ところが!由々しき事態。結婚してから、ハマっている作品が・・・ない・・・

好きなものはあるんだけど、いつも考えちゃう!っていうのがないんだ・・・

うーん・・、困る・・・

そうなると、夜に考えるのは心配事になってしまう。今後、不妊治療がうまくいったら帝王切開だな、怖いな。と思って夜な夜なトイレに座ってスマホ帝王切開のブログや、なぜかネットに落ちている看護計画を読み漁ったり。

でも、やっぱり情報がない状態で想像するより、体験談から情報を得るのは安心につながるな、と思うのだった。

 

つづく

子宮筋腫オペ⑦術後4~6日目(退院)

子宮筋腫オペ⑦術後4~6日目(退院)

 

平熱、ロキソニン飲んで痛みなしで過ごす。

相変わらず背筋はあまり伸びないが、ちょっとずつ良くなっている。病棟をぐるぐるしたり、同室の人と会話して過ごす。ありがたい。

そういえばシャワーは解禁していて、傷の上に張った医療用テープを濡らしながらシャワーしています。最初はしみるかな、シールはがれるかな、と思ったけどそんなこともなく。すごいテープだなあ。ただ、背筋が伸びきってないので、体を洗うのはちょっと苦労する。

 

術後4日目。内診。

いつものエコー?で医者が確認。特に問題なしとのこと。

ドレーンの出てた穴と、小切開に違和感があったが、それも問題なしとのことだった。

病棟を出て売店に行く許可が下りたので、レッツゴー!

とはいうものの、たくさんは食べられないので(うんちゆるゆる)、悩んだ挙句、紙パックのバナナジュースを購入。食事は変わらず8割程度摂取。

 

術後5日目。

背すじが割と伸びているように感じる!便は形が出てきた。今日も売店へ。腸内細菌の話を思い出し、トクホのミルージュを買って腸活。

医者から手術の結果を教えてもらう。ドンピシャ邪魔な筋腫と、そのほか取れそうなものは取ってくれた。ついでに卵管の通水検査?をしたら、片方が詰まってたらしい。通水検査って去年、クリニックでもして、問題なかったんだが・・。まあ、1年前の話だからなあ。

医者「普通にオペして普通に終わったって感じです。卵管が詰まってるのも、IVFなら問題ないですし」

そうね。普通が一番。

 

術後6日目。退院!

便は形があるがやわらかめ。食事は8割摂取。

ロキソニンを10錠もらって退院。そ、そんなに少なくていいの!?と思ったが、結局足りた。

外の空気はイイネ~~~~!!

タクシーで帰宅。

病棟ではけっこう歩いてたつもりだったが、外の道は思ったより歩きにくい。よく考えたら、病棟はバリアフリーで凹凸がないので、そりゃあ歩きやすいのだ。

医者から散歩してねと言われたので歩くが、前かがみで歩いてるので、足が痛くなってくる。近所の図書館に行くつもりが、たどり着けず帰宅した。

くしゃみは響くが、痛みなし。

腹ばいになるのがなんとなーく嫌なので、眠るときは意識的に横を向いたりしていたが、そんなに寝付けず。あと、自分のうちのベッドには柵がないので、起き上がるときに腹筋を使っちゃいそうになる。まあ、別にいいのかもしれないけど、ちょっと不安なので慎重に横になったり起きたりしてみる。

仕事はあと3週間休みをとっている。痛みはないものの、思ったほど歩けないし、こりゃあ休みが必要だわ・・と思うのだった。

 

つづく

子宮筋腫オペ⑥術後3日目

子宮筋腫オペ⑥術後3日目

 

食事がどんどん普通食に近づいていくが完食はできず。だいたい8割程度食べられる。食事がとれているので点滴がすべて終了となった。これにて管はすべてなくなった!う、うれぴー!

熱は36℃。落ちていた視力が戻った。医者から、白血球が普通の数に戻って、CRPは遅れて下がるのでまだちょっと高いね、と言われる。

便は食事をとるとすぐにゆるめの下痢。どうも、入院1日目の下剤で腸内細菌がおおかた流れてしまっているかららしい。なぬーと思う。まだ病棟から出られないが、売店に行く許可が下りたらヤクルトを飲まねばと思う私だった(そういえば昨日の食事にヨーグルト出てたな)。

痛みはロキソニン1日3回飲んで問題なし。今日も病棟をぐるぐるしたり、ウォークマン聞いたり、同室の人をナンパして会話していただいて過ごす。ありがたい。

ぐるぐる歩いているが、まだ背中は曲がっているので、すたすた歩けるわけではない。病棟を2周して、ベッドで休むと繰り返す。超暇なので、1周220歩か~、などとスマホの万歩計機能で確認したりした。

母が面会に来る。人と話すのってうれしい・・。

ところで、面会は病室のベッドサイドにて。パイプ椅子があるが、広げる場所がないので母は立ったまま。私も、そろそろ背中を起こしたベッドではなくて、椅子に座りたい。腰のためにも(ぎっくり腰経験者)。

そこで、看護師さんにお願いして、カーテンに囲まれた私のエリア内の真ん中にどーんとあったベッドを、真ん中からなるべく端っこへずらしてもらった。すると、TVのおいてある床頭台の前に椅子を置けるスペースが確保できた!この日から、食事はその椅子に座って食べました。腰が楽~。そしてベッドより幅が狭いので立ち上がりやすい!

ありがとう看護師さん~。

 

つづく

子宮筋腫オペ⑤術後2日目

子宮筋腫オペ⑤術後2日目

 

この日も発熱の自覚なく38℃。点滴は朝一にPCAポンプを外されて水と栄養の点滴1本と抗生剤だけになる。

ガスはなく飲水できず、うがいだけ。それでものどは潤った。ナプキンに出血がないので、ナプキンをしなくなって少し身軽に。昨日より体の扱いに慣れてきたので病棟をぐるぐる歩いて過ごす。

医者がパントールという点滴を追加する。ガスが出るようにとのこと。ちょっと期待。

採血結果では、熱があるので白血球が多く、CRPもちょい高いとのこと。

ほんとうに暇。病棟ぐるぐる、ベッドで休みながらウォークマンを聞く、またぐるぐる、の繰り返し。

今日は家族の面会があるが、30分だけなので、気分的にかなりさびしい。同室の人をナンパして会話してもらう。とってもありがたい。

引き続き痛みなく、腹は太巻きな感覚で背中が曲がったまま過ごす。

 

そんなこんなで夕方にガスが出た!

トイレに行くたびに、出そうだな~という感じはあったのだが、やっと出ました!

でもね、プ~ッというおならじゃないの。

ドッカン!

という噴出な感じ。便器に座ったまま一人で驚いてた(⊙ꇴ⊙)

ナースコールですぐさま看護師さんに知らせる。

看護師さん「オッケー!夕飯から食事開始よ!飲水もOKよ!」

やったー!お水、久方ぶりのお水。

おお、と思いながら一口。

いや~、水って甘いんですね。。。

 

さて、お夕飯。

昨日はお夕飯の時間に病室にいるのが悲しいので、わざと病棟ぐるぐるしていました。

今日は私にもごはん!(昨日フットポンプつけていた同室の人はまだ禁食なので、少し申し訳ない気持ちはある)

お夕飯は重湯、ヨーグルト、あとなんか一品(忘れた)、ジュース。

なんかシリカゲルみたいなのがお盆に乗ってるなあ、と思ったら、お塩だった。あ、これを重湯にかけて食べるのね。

重湯っておかゆのさらに汁っぽいやつ。塩味にするとまあまあ美味しい。ヨーグルトの甘さがうれしい。

完食できるかな、と思ったけど、そうもいかなかった。まず、食べるとすぐトイレに行きたくなって、すこーし下痢する。腸がついていけてないのかなと思う(後述するがその通りだった)。胃は問題なし。それと、満腹感がなんだか嫌に感じる。

重湯は完食、副菜は8割程度食べられた。

痛み止めはPCAポンプがとれたので、ロキソニン1日3回内服にチェンジ。痛みなし。

状態が良ければ、明日の午前中で点滴は終了と言われる。うれしい!

 

この日は眠剤を使わず就寝。体が疲れてるからか、いつの間にか寝てた。看護師さんの見回りや、同室の人の点滴の音でたまに目が覚める。別に不快さはなく、よかった、生きてるって思えた。

寝返りは相変わらずベッド柵を掴んで、腕の力で行う。眠っているときはたぶん寝返りしてないと思う。

 

つづく

子宮筋腫オペ④術後1日目

子宮筋腫オペ④術後1日目

 

眠剤のおかげで眠れ、夜中もスマホのおかげで時間を把握できたため、翌日朝にはとっても落ち着いていた私。痛みもなかった。医療用麻薬ありがとう。

 

さて、看護計画によると、本日の午前中はイベント目白押し。

お股を洗う、上半身を起こして大丈夫かチェック、歯磨き、尿管を外すべく自力でトイレへ行けるかチェックです。

まずはベッド上で寝たままお股を洗われる。持参のボディーソープと看護師さんの持ってきた温かいお湯で洗われた。万が一、離床できなかったらそのうち不潔になるから、とのこと。そういえば股には持参のナプキンがつけられていて、オペ室に履いていったパンツはビニール袋に入れてベッド上の机に置いてあった。出血はほぼない様子。

そのあと、離床できるかチャレンジへ。枕なしで一晩安静にしてたので、急に上体を起こすと低血圧になることがあるらしい。まずは、ベッドを起こして椅子状態にして様子を見られる。

問題なかったので、ベッドに座ったまま歯磨き。うがいに使う持参のペットボトルは昨日セットしておいたストロー付きで使いやすい!体の自由が利かないときって、ペットボトルを傾けるのも大変なのね。

看護師さん「尿管抜きますね~」

私「お願いします」

尿管はオペ室で入れられていたが、言われるまで挿入に気が付かないくらいだった。そういえば、昨日は看護師さんが私の尿がたまったらトイレに流してたような記憶もある(あんまり覚えてない)。尿管経験のあるmyおばあちゃんに、抜くときは違和感あると言われたけど、一瞬だったので問題なかった。

この時点で、わき腹にドレーンが付いていることを自覚。右わき腹(腹腔鏡を入れたところ)から紫色の管がにゅっと出ていて、それがへそのあたりにテープで止められ、さらに管は点滴架台にぶら下げられたバックにつながっていて、私の液を流していた。

また、抗生剤や水の代わりの点滴のほかに、痛み止めの医療用麻薬のPCAポンプがぶら下がっているのを自覚。

つまり、この時点で私につながっているは、ドレーンの管、点滴1本、医療用麻薬のPCAポンプ1本となった。それが全部左側にある点滴架台にまとめられている。

尿管に逆戻りしたくないので、意地でも歩くと決めていた。腹は、まるで成人式の時の帯を巻いたような、少し重くて、曲がらないように太い帯で固定されてる感じ。太巻きにされている感じかしら。そして熱っぽい。

ありがたいことに痛みないので、ユーチューブで見た腹部のオペ後の離床の仕方の動画を思い出し、そろそろとベッドから足を下ろしてベッドに腰かける。そして床に立ってみる。おお、背筋が伸びない。点滴架台の持ち手をもって腰がちょっと曲がったスタイルでそろーっと歩く。痛みなし。その一部始終を看護師さんが見守っている。

私「トイレ、行けます!」

看護師さん「いいね!待ってるね!」(トイレは病室内にあるのでベッドから超近い!)

トイレってちょっと低い位置にあるのね。もしくは、立ち上がりやすい高さまでベッドの高さが上げられていたのかも。トイレに座るときだけちょっと慎重になる。

尿出るかな~と思いながら座ってると、ちょろっと出る。

グッジョブmy膀胱&お股!

これにて尿管は完ぺきに離脱!うれしかった。

いったん点滴を外すと、ホットタオルで体を拭くように言われる。昨日から着っぱなしのオペ着からレンタルの寝間着、持参のだぼだぼパンツへ着替える。

 

看護計画によると、ガスが出るまで飲水は禁止。うがいはOKということで、ガーグルベイスンという容器を渡される。要は洗面器。そこにうがいして吐いていいよ、ということ。ベッド上でうがいを完結できるので楽ちん。のどはカラカラな感じはあるが、点滴してるからか、のどが渇いた感じはない。おなかも減らない。

熱を測ると38℃。えー、そんなにありますか、というくらいにはだるくない。痛くない。ただ、腹は太巻きで熱っぽい感じ。視力が落ちている(発熱してるからじゃ。解熱したら視力戻った)。目を閉じると瞼の裏にうるさい映像がガーッとすごい速さで流れてるようなのが見えてイヤンな感じ(これは点滴がとれるまで続いた)。

午前のイベントが終わると、急に暇になる。ウォークマンでラジオを聞いたりして時間をやり過ごす。時間の流れが早い。多分寝てる時もあったんだと思う。

ふと気が付いて、おなかの傷を確認する。お股のちょい上に横に5cmくらいの小切開、右わき腹にドレーンの出てる穴1つ、へそのすぐ下に穴1つだった。小切開は傷に対して垂直に医療用テープがばしばし貼ってある。その下に、縫われてるっぽい横一直線の傷が見えた。

看護師さんから、癒着しないように術後はぜひ歩くように言われる。暇だし、ベッドにいてもカーテンばかり見えて気がふさぐので、点滴架台を引きづって病棟をぐるぐる歩く。すれ違うほかの患者さんに挨拶しまくる。みんな暇なのか、ぐるぐるしている人は多い。何回か挨拶してたら、話してくれる人も出てきて、メンタル安定につながった。やっぱり心細かったのね。話してくれた人、本当にありがとう。

 

夕方、医者がドレーンを抜きに来る。

内診室でやるのかと思ったら、病室でおこなった。

医者「ちょっと糸でつってあるだけだから~」

私「抜くところ見てたいです」

何センチも長く体に入ってるのかと思ったら、そうでもなかった。あっという間ににゅるっと管が出てきて、糸?を切った。痛くない。違和感なし。管が出ていたところの穴は、医者が医療用のテープを2枚くらい傷に対して垂直に貼って終了。血がちょっと出てるので、そんなテープで大丈夫なのか、すぐ剝がれないのかと思ってたが、入院中ずっと大丈夫だった(貼りっぱなし)。

 

で、肝心のガスはというと、おなかは超ゴロゴロ言ってるのに一向に出ず!

わ、私の飲水がかかってるんじゃ!はよせいガス!と思いながらうがいして口の中を湿らす私なのでした。

 

その夜。

同室の人は本日オペだったようで、フットポンプと酸素マスクの音が聞こえてくる。その人は一晩中フットポンプしていた。術後も落ち着いて家族と面会していて、カーテン越しに私はとても感心していたのだった。

そして今日も眠剤を使ってもらう。飲水不可なので薬も点滴から投与。昨日と同じで、すぐは効かないけどそのうち寝てた。ありがてえ。

同室の人のフットポンプの音が響いているが、静かすぎないのが逆によかった。よく考えたら知らない人と4人同室で夜も早い9時に消灯になるんだもの、静かにしてなきゃ~って思いがあるので気を遣うのよね。でもその夜はフットポンプの音により、そんなことは気にせずにいられたのでした。

 

つづく

子宮筋腫オペ③手術当日

子宮筋腫オペ③手術当日

この記事にはけっこう怖いとか書いてますが、情報がなかったらもっと怖いと思うので、これを読んだ人は「怖い!」と思わず、ぜひ心の準備のひとつにしてくださいませ。

私もみなさんのブログの情報で心の準備ができました。本当に感謝です。

 

私のオペは当日2件目、12時くらいからの予定となりました。

それまでは病棟で待機。昨日から引き続き絶食です。最後の飲水は日付変わる前までに済ませる指示。それ以降に飲んでしまうと、オペ時間が後ろにズレるとのことで、飲水時間は指示を厳守です。

午前中のうちに左腕に点滴をつけられたので、のどの渇きなどは特になし。

スマホを見て時間をつぶしました。

また、看護師さんから、術後~翌日までに使うものをベッド上の机に出しておくよう指示あり、用意します。ペットボトルの水、ボディーソープ、ナプキン、歯磨きセット。ペットボトルの水には、皆さんのブログを読み漁って得た知識から、ストロー付きのペットボトルキャップをセット(これは便利でした・・)。

あとはですね、朝、昨日の残りのモビプレップなのか、またしてもトイレでジャー――と水のような便が出た(笑)

うーん、なかなかしつこいな、下剤ちゃん。。

(今後の記事に書きますが、下剤との戦いは術後も続くのだった)

 

さて、12時ころにオペに呼ばれて、看護師さんと歩いてオペ室へ。

服装は前が開く術着+パンツのみ。

そのついでに、オペ中待機のために来院していた夫に貴重品(スマホウォークマン、保湿リップ、マジックテープ)を小さい帆布カバンに入れて託す。これは、術後の面会時に私に返してもらうためでした。なぜなら、オペ後は翌日までベッド上安静なので、もしベッドサイドの金庫に入れてしまうと取り出せないことを懸念したから(入院した病院の金庫は指紋認証なので、私が起き上がれないと開けられない)。

なんでウォークマンやねん、というところですが、わしはオペ後の安静時間をなめていたので、「いかに快適に暇をつぶすか→音楽でも聴くべ♪」と思っていたのです(結局そんな余裕なかった)。

夫に見送られながらオペ室へ向かう。

それまでは一向に緊張しなかった私も、がぜん不安になってきました。

オペ室の入り口で、病棟看護師とオペ室の看護師が情報のやり取りをする間、待機。

ひえー不安!!

なんだか涙がボロボロ出てきます。

オペ看護師さんが「怖いよね、ごめんね、寒くない?」

と温かいシーツみたいなのを肩にかけてくれます。や、優しい・・・。

ここで病棟看護師さんとはバイバイし、オペ看護師と一緒にオペ室に入ります。

辺りは白い壁と、ステンレス系のメタリックグレーの備品ばかりの空間です。

オペ室の台の上にはなんだか布団乾燥機みたいなので膨らませられた緩衝材みたいなのが引いてあり、そこに上って仰向けになるように指示されます。台はけっこう狭い。

仰向けになると、天井の方にパラボラアンテナみたいな丸いライト?が2つくらい見える。

まだ担当医が来ないみたいなので、おなかの上に布団乾燥機みたいなので温かい風を入れられた何かをかけて保温される。さっきの優しいオペ看護師さんが「寒くない?大丈夫だからね~」と話しかけてくれる。優しい。

麻酔医師にあいさつされる。

口に酸素マスク?をあてがわれる。カポッというよりは、サランラップみたいな感触に思えた。分厚いビニールでできた三角錐のマスクみたい。

ここまでの時点で担当医来ず。どうやら全館放送で呼び出してるらしい。

ひえー、待機時間怖い!

ぼろぼろ泣いている私に、優しい看護師さんが涙をぬぐってくれる。

私(緊張で何か話して気分を紛らわせたい!!)

私「先生たちはこれが終わったらランチですか!?(;▽;)

麻酔科医「うーん、そうだね~~(曖昧な返事)」

麻酔科医にしたら何言ってんだこいつ、という感じだったかもしれないが、当時の私にはこれが精いっぱい。とにかく気を紛らわせたい!

そんなこんなで担当医が来たのかな?(私からは見えない)

麻酔科医「じゃ、眠くなりますよ~」

私「ひああ怖い、こわいいい」

なんだか顔面の左側が、歯医者で麻酔を打った時みたいにボヤッとした。

その瞬間、意識なくなりました。眠いとかの感覚ではなかった。

 

そしてすぐ目が覚めた!!(まるでタイムスリップ)

と思ったら、

い、息ができない!!

思わず体が跳ねる私。次の瞬間、いきなり息ができるようになった。誰かが遠くで「うおっ」と言っている声が聞こえた(私が暴れたので驚いたのかな?と思っている)。

医者「終わりましたよ~」

私「・・・はい、ありがとうございま・・」

こ、声が出ない!?

いや、声は出ている、と思う。だが感覚では、ひそひそ声のかすれたようなのが出ているような・・。

ここでひとしきりパニックへ陥る。

声が出ない。なんだか視界が狭い。目は見えてるが頭含めて体全部が動かないので視界から得られる情報が少ない。

私「声、聞こえてますか?!」

医者?「聞こえてるよ~」

聞こえてるのか!?すごいかすれて音量小さいですが!と引き続きパニック。

看護師さん?はストレッチャー?に乗せられた私を病棟へ運んでいく。仰向けのままの私には、廊下にあった時計と、流れていく天井しか見えない。されるがまま。エレベーターに乗ったと思うんだけど、記憶が曖昧。ちらっと見えた時計によると、オペ開始から4時間くらい経ったようだった。

病棟に帰りつき、何人かの看護師さんによりもとのベッドに戻される。枕は禁止のため、直でベッドに頭。

首から上が動くようになって、あたりを見回す。色んなものが体についているのが分かる。

左腕には点滴、右手の人差し指にはパルスオキシメーター、両ひざ下にはフットポンプ、口には引き続き酸素マスクのむちっとしたやつ。

フットポンプがプシュプシュいって、酸素マスクがコポコポと水音を立てて落ち着かない。

胴体がちょっと重いような感じで動かない。痛みなし。

ひっきりなしに看護師さんが来る。

夫がベッドサイドへ面会に来るが、パニックを引きづったままの私。

私「声出てる!?」

夫「聞こえてるよー」

私「貴重品、ベッド柵にマジックテープでくくり付けてほしい!」

夫「はいよ」

私「ナースコールをベッド柵に結んでほしい!」

夫「面会終了だからそろそろ帰るよ」

私「こわい!もっといて!」

夫「なんで怖いの~。ゆっくりしなさい」

ゆっくりも何も、何もかもが不安で怖かった。痛みもないんだから、リラックスできるような大物になりたかった。。が、実際は、周りの装置がうるさい、視界はほぼベッドを囲うカーテンと天井と点滴、体が動かないという状況が私をそうさせていた。まるで知らない場所に体が拘束された状況で放置された気分。たぶん。

せめて、面会時間がもっと長くて、2時間くらい夫がいてくれたら、落ち着いたのかもしれないが・・。

始終、こわい、こわい・・と言っていたので、看護師さんに「何が怖いの?夜は眠剤を使うよ」と言われました。眠剤のことは忘れてたのでありがたかった。

病棟に帰るときにちらっと見た時計から、時間は夕飯前くらいだったのかなと思うが、記憶が飛び飛び。もしかして眠ったりしていたのかも。看護師さんがしょっちゅう見に来てくれた。

私「酸素とフットポンプはいつはずれますか!?」(そういえば、このころには自覚できる程度に声が出ていた)

看護師さん「3時間ではずれます~」

ということで、消灯時間前にはフットポンプ、酸素マスクは外されて病室はだいぶ静かになり、少し落ち着いた。(フットポンプは人によっては翌日朝まで続ける人もいた。同じ病室の方はそうだった)

看護師さん「フットポンプはずれたので寝返りしてください」

私「うそお・・・」

腹に力が入らない、というか、腹に力を入れることを体が拒んでいる感じなので、ベッド柵を持って腕の力で点滴のない方へ体を動かす。寝返り、というよりは、体がベッドに接している場所を背中から側面に変えただけ、という感じ。そのままではいられず、また背中で着地する。でもずっと背中がベッドについてるよりマシだった。

消灯前に看護師さんが眠剤の点滴をしてくれる。

人生初の眠剤

だが、ぜんぜんすぐ眠くならず、妙に焦る。

しかも、目を閉じると瞼の裏にガーーッとめちゃくちゃ早い映像が流れてるように感じて、落ち着かない!

しかしいつの間にか寝ていた。よく考えたら、麻酔じゃないんだから、そんなにすぐは寝落ちしないよね。

ふと目が覚める。まだ周囲は暗いので起床時間前か。

頭を動かしてナースコールがベッド柵についていることをチェック。少し安心する。同じように柵に付けられたバッグから片手でスマホを探りだし、時間を見ると朝4時くらいだった。あ、眠れたんだ~と思うとすごく安心して、そのあと起床時間まで眠ることができた。

 

つづく